個人納税者番号 ITIN:Individual Taxpayer Identification Number
<個人納税者番号 ITIN:Individual Taxpayer Identification Number>
米国の社会保障制度の整理番号であるソーシャルセキュリティー・ナンバー(SSN)は、納税者番号として機能しています。SSNは誰でも自由に取得できるわけではなく、外国人でSSNを申請できるのは永住権保持者および労働許可のある合法ビザ保持者に限られます。SSNを取得できない外国人は、かわりに9で始まる9桁の数字で構成された個人納税者番号(ITIN)を取得しなければなりません。労働許可のない帯同家族の配偶者控除や扶養控除を申告する場合や、外国(日本)からの直接投資で米国から賃貸料などの所得を受け取る場合、SSNのかわりに必ずITINを必要とします。
ITINの申請書フォームW-7は、ソーシャルセキュリティー・オフィスではなく、IRS(内国歳入庁)へパスポートの認証コピーを添付提出して行います。その際、課税対象となる所得を報告して税金を計算した税務申告書や投資資産の所有権を示す書類、租税条約軽減税率の対象所得などを示す書類なども添付します。ITINが発行されたからといって、就労許可に基づいて所得を稼ぐことが認められたことを意味するわけではありません。身分証明として使えるSSNと異なり、ITINは決して身分証明の代用として使用することはできませんのでご注意ください。(381)