日本の相続税65-相続 非上場株式の評価


<日本の相続(65)-非上場株式の評価>

上場株式、気配相場株式以外の株式が、取引相場のない非上場株式です。中小同族会社の株式のほとんどがこれに該当します。非上場株式は、株主の立場や地位で評価を分け、さらに会社の規模によっても評価を変わります。

まず、株式の所有者の立場が支配株主一族であるか零細株主であるかによって株式評価が異なります。実質的に会社を支配している大株主の場合は、会社の資産を処分できる権限があり、従って株式そのものに極めて高い価値があると言えます。それに対して、零細株主の場合は、会社に利益があってもわずかな配当を受ける権利しかなく、従って株式の値打ちがそれほどありません。

次に、会社規模の実態に即して株式が評価されます。会社の規模を、従業員数、総資産額、取引金額(売上高)の3種類の区分基準に基づいて、大、中の大、中の中、中の小、小の5段階に区分し、それぞれの区分に属する会社に次のような異なる評価方法のいずれかが適用されます。(170)

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