人的控除・扶養控除(5)市民・居住者条件 Citizenship Test
<人的控除・扶養控除(5)市民・居住者条件 Citizenship Test>
市民・居住者条件は、扶養家族として認められるための五条件の一つです。被扶養者は、年度の一部あるいは一年中、米国市民または居住者でなければなりません。居住者とは、内国歳入法第7701(b)条の「実質的滞在条件」を満たす外国人で、グリーンカード保持者、もしくは一定日数以上滞在する就労可能ビザ保持者のことです。
(例1)親はアメリカに住んで働いていますが、日本に子を残してきました。実際には仕送りで子を全面的に扶養していたとしても、その子は非居住外国人であり「市民・居住者条件」を満たしていないため、扶養控除は認められません。子がアメリカ生まれで米国籍を持っていれば、たとえ日本に住んでいても扶養控除が認められます。
(例2)子は親と一緒にアメリカに住んでいて、Fビザでアメリカの大学に通っています。Fビザ保持者は「実質的滞在条件」の適用上除外個人であり、滞在日数に関わりなく非居住外国人とされます。「市民・居住者条件」を満たしていないため、厳密な意味で扶養控除は認められません。子がE、Lビザの家族ビザの場合は、扶養控除が認められます。(79)