「連邦統一移転税(贈与税・遺産税)」Federal Unified Transfer Tax


<「連邦統一移転税(贈与税・遺産税)」Federal Unified Transfer Tax>

米国の贈与税(Gift Tax)と遺産税(Estate Tax)は別個の課税制度ではなく、両税が連邦統一移転税 (Federal Unified Transfer Tax)の一環として存在しています。米国の遺産税は、日本の相続税(Inheritance Tax)に相当します。贈与による財産の移転のたびごとに贈与者が年間贈与税を支払いますが、それはあくまでもその納税者の死亡時の遺産に課される遺産税の前払いにすぎず、生前に課税対象となったすべての贈与財産は死亡に際し遺産に加算されて、生涯財産移転額に対する遺産税が計算されます。次に過去に納付した贈与税の累積額が税額控除の形で清算されます。

遺産税の最高税率は、2007年~2009年45%、2010年0%、2011年、21012年35%、2013年以降40%となります。贈与税の最高税率は遺産税と同じですが、2010年だけ35%が適用となります。

米国の贈与税の納税義務者は、贈与をした者(贈与者)となっています。日本の贈与税の納税義務者は、贈与を受けた者(受贈者)であり、日米で逆になっています。同様に、相続税・遺産税の納税義務者も日米では逆で、日本では相続人が、アメリカでは被相続人が、それぞれ納税義務を負います。(252)

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