不動産賃貸所得
住宅を人に貸してレント収入を受け取っている場合、レント総収入がそのまま課税対象の所得となるのではなく、レント総収入から必要経費を差し引いて算出したネット・レント純利益が課税対象所得となります。ネット・レントは、給与、利子、配当、自営業事業所得など、他のすべての所得と合算されて、通常の所得税率の適用により税金が算出されます。所得税申告書の添付スケジュールEに賃貸活動からの総収入と必要諸経費の明細を列記して、申告書フォーム1040または1040NRに添付提出します。
レントの総収入から差し引いてネット・レント純利益を計算するための必要経費とは、文字通り賃貸活動に必要なあらゆる経費を指します。1月1日から12月31日までの期間、または総収入に対応する期間に支出した経費の金額です。代表的なものとして、固定資産税、住宅ローン支払利子、修繕費、維持費、保険料、建物の減価償却費があります。コンドミニアムのコモン・チャージ、コープのメインテナンス、管理費、コミッション、家具の減価償却費、庭師費用があります。また家主がテナントのために支出した水道光熱費、除雪費用、ドアマン等へのチップなども含まれます。必要経費の資料は申告書に添付提出の必要はなく、後日IRSからの問い合わせのために保管しておきます。(600)