個人納税者番号(ITIN)


ソーシャルセキュリティー・ナンバー(SSN)は、国民一人ひとりに割り当てられた9桁からなる社会保障制度の整理番号です。SSNは、雇用、源泉徴収、銀行口座、債券投資、不動産売買など、あらゆる税金関係の取引管理や身分証明目的に役立っていて、納税者番号としての機能も果たしています。米国籍保持者は誕生時からSSNを保有していますが、外国人の場合SSNを取得できるのは、永住権保持者および労働許可のある合法ビザ保持者に限られます。

SSNの取得が認められない外国人は、SSNのかわりにIRS(内国歳入超)が発行する個人納税者番号(ITIN)を取得する必要があります。労働許可のない帯同家族の配偶者控除や扶養控除を申告する場合や、日本在住の日本人が米国への直接投資による賃貸所得を確定申告する場合などに、必ずITINを取得しなければなりません。

ITINを取得するための必要書類は以下の3種類です。①申請書フォームW-7、②パスポートが日本政府によって交付された真正書類であることを証する外務省、日本大使館あるいは領事館が発行した証明書、③確定申告書フォーム1040または1040NR。

申請書類の提出先は所定のIRSです。税金上の要件が整えば、移民法上の身分に関係なく、合法ビザがなくてもITINを取得できます。申請後約6週間でITINが発行され、確定申告書が受理されます。翌年以降、確定申告書にそのITINを記載して提出します。(505)

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